フィリピン人高度専門職を招聘するためのステップ|POLO/POEA

フィリピンから高度に熟練した専門職を招聘する際の手続き(POLO(東京)での直接雇用禁止の適用除外申請手続き)を調べる機会があったので整理した。

出典:POLO-tokyo
https://polotokyo.dole.gov.ph/direct-hire-skilled-professionals/

はじめに

フィリピンでは、海外で働く労働者はPOEA登録エージェントを通じての手続きを推奨している。技能実習、特定技能では必ずPOEA登録エージェントを通さねばならない。ただ一部の専門職はこのエージェントを通さなくてもよい。そのために必要な手続きが「直接雇用禁止の適用除外手続き」だ。以下は、この手続きを含むフィリピン専門職を雇用し招聘するためのステップだ。

フィリピン専門職を雇用し招聘するためのステップ

ステップ1 – 会社の自己評価

日本の企業/雇用者は、以下の最低基準を満たしていなければならない。
1.職種/ポジションは、高度に熟練した専門職(管理職、監督職、技術レベル(例:技術者、教授など)であること。
2.報酬パッケージ/福利厚生は、海外雇用庁が要求する最低限度以上でであること(例:高額給与およびその他の福利厚生、手当など)。
3.雇用される者は、少なくとも大卒であり、業務に関連する十分な専門知識/知識と実務経験を持っていること。

ステップ 2 – 必要書類の提出方法

1.必要書類一式をPOLO東京に直接提出するか(オンラインキューイングシステムhttps://polotokyo.dole.gov.ph/appointment-system/ で予約)
2.または郵送で提出する。106-8537 フィリピン大使館・フィリピン海外労働局(東京都港区六本木5-15-5)までご連絡。レターパックの会社名はローマ字・英語で記載すること。返信用レターパック(JP)または袋詰めされた着払い(佐川)を添付。

ステップ3-審査

1.POLO東京の審査責任者が応募内容を審査する。
2.審査期間:5営業日~7営業日。
3.不備のある申請書は返却。ポロが不適格と判断した場合は、通常の手続き(PRA/代理店経由)を行うこと。
4.企業/雇用者は、通知/フィードバックが7営業日後に受信されなかった場合にのみフォローアップ(問い合わせか)できる。

ステップ 4 – インタビューおよび/またはサイト訪問

1.審査の結果、問題がないと判断された場合は、面接及び現地視察を行う。
2.面接の内容・条件については、審査通過後に相談する。
3.面談後、修正事項がある場合は、事業主・事業主に書類を返却し、修正を行う。
4.書類の提出が完了した場合は、次のステップに進む。

ステップ5 – 在留資格認定証明書の申請

1.面接後、問題がなければ、日本の企業/雇用主は日本の入国管理局に在留資格認定証明書(COE)を申請する。

ステップ6 – 書類の裏書・検証

1.ポロ東京は、COEのコピーを受領した時点で、裏書付きの検証済み書類の原本を事業主に公開・送付する。

ステップ7 – 労働者への送付

1.雇用主は、フィリピンにいる労働者に確認された書類の原本と在留資格認定証明書(COE)を送付する。

ステップ8 – ビザの申請

労働者は、在フィリピン日本大使館で入国ビザを取得する。

ステップ9 – POEAの承認

1.労働者は、確認書類の原本とビザのコピーをPOEA(海外雇用庁)に提出する。
2.POEA(海外雇用庁)は最終承認とクリアランスの発行、最後に海外雇用証明書の出国許可証(OEC)を発行する。

以上のステップを踏んで、日本の就労ビザと在留資格認定証明書、それにフィリピン海外雇用庁のクリアランスとOECを用意して、フィリピン出国、日本入国という運びになるようだ。

A. 基本的な基準

1.職種/ポジションは、厳密には高度なスキル/専門職(管理職、監督職、技術レベル(例:技術者、教授など))である。
2.報酬パッケージ/福利厚生は、海外雇用庁が要求する最低限以上のものでならない(例:高額給与およびその他の福利厚生、手当など)。
3.雇用される者は、少なくとも大卒であり、業務に関連する十分な専門知識/知識と実務経験を持っていなければならない。
4.フィリピン人労働者をより多く雇用する可能性の高い大企業や派遣会社は、フィリピンの人材紹介会社を利用して正規の方法で雇用することをお勧める。
5.重要:高技能者の直接雇用を希望される方は、日本の入国管理局に在留資格認定証明書を申請する前に、以下の書類をPOLOに提出する。

B. 必要書類

雇用の詳細

1 申請書(オリジナル) – ポロスキルド申請書01を使用。
2 雇用契約書(原文)
a)会社と労働者の直筆サイン付き。
b)POEAの必須規定をすべて盛り込む 標準契約書がある場合は、POEAの必須規定をすべて盛り込む(POLO-SKILLED-DirectHire-Form 01-2019v1を使用)
c)契約書に社長/CEO以外の人が署名している場合は、オーソライズレター/SPAが必要。
3 給与内訳(オリジナル) – 基本月給、概算控除額、手取り/ネットペイ、および適用される可能性のあるその他の手当を示すこと(POLO-SKILLED-Form01-2019v1を使用)。
4 労働者の職務と責任のリストおよび職務に必要な基準/資格のリスト(原文) – POLO-SKILLED-Form 02-2019v1を使用/ダウンロードする。
DUTIES – 労働者の実際の仕事の割り当て/義務は、具体的/詳細であること。
選考基準/資格 – 学歴、必要なスキル/専門知識、実務経験など。


労働者の詳細

5 従業員のパスポートコピー-カラーコピーに限る。
6 従業員の詳細な履歴書のコピー – 従業員の署名が必要。
7 大学の卒業証書のコピー – カラーコピーに限る。
8 前職の雇用主から発行された雇用証明書のコピー – カラーコピーに限る。


会社概要

9 会社概要(オリジナル)(パンフレット/パンフレット/チラシ付き)
POLO-SKILLED-Form 03-2019v1を使用(ガイドに記載されている内容が既に会社案内に記載されている場合は、会社概要を作成する必要はない)。
10 会社登記(登記簿謄本)について
・3ヶ月以内の原本(日本語)を提出。
・翻訳者の名前、署名および/または印鑑が記載された英訳を提供。
11 雇用主のパスポートコピーまたは政府発行の有効な身分証明書
・社長が契約書に署名していない場合は、社長と契約書に署名した人の両方のパスポートコピーを提出。
・カラーコピーであること
・日本人以外の会社代表者の方は在留カードのコピー。

重要な注意事項

1. ポロは、検証手続きの手数料を徴収しない。
2. 必要書類の照会、提出、フォローアップについては、第三者(仲介業者、入管弁護士、当社と直接関係のない者)を認めない。
3. 書類はA4サイズの用紙を使用。書類はホチキスで留めない。
4. 書類はチェックリストに沿って整理・整頓のこと。
5. すべての詳細は、ENCODED/TYPE-WRITTENのこと。
6. 日本語で書かれた文書は、すべて英語に翻訳し、すべて翻訳証明書を添付するか、少なくとも翻訳者の氏名、署名、印鑑を貼付すること。

以上