子供を短期ビザで呼ぶときの必要書類と招聘理由書の書き方

日本に住む母親が、中国にいる15歳の子供を夏休みに短期ビザ呼び寄せた事例をもとに説明します。

【この記事のポイント】

  • 在外公館でのビザ手続きの流れ
  • 必要書類
  • 招聘理由書(目的・経緯)の書き方

1. 在外公館でのビザ手続の流れ

  • 日本側で用意する必要書類を準備し、それらを中国に住む申請人に郵送します。
  • 申請人が中国で用意する書類を準備したのち、代理申請機関を通じて日本大使館もしくは領事館に申請します。5営業日くらいで発給されます。
出典:外務省ホームページ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/nagare/tanki.html

2. 必要書類

日本側で用意する必要書類は、招聘理由書、身元保証書、滞在予定表、住民票、所得証明書などです。

個別のケースにより他にも書類が必要となる場合がありますので、念のため現地の大使館のHPで確認してください。

なお、書類相互間で矛盾がないことをよく確認してください。

日本と外国で準備する必要書類と招聘理由書、身元保証書、滞在予定表などは外務省のHPからダウンロードできます。

<外務省HP>  ビザ申請書類ダウンロード他
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/visa/index.html#visa1

3. 招聘理由書(目的・経緯)の書き方

招聘理由書には招聘の目的、招聘の経緯を書く欄がありますが2、3行しかありませんので別紙で具体的に説明するのがいいでしょう。(様式は自由)。

本事例では、以下の点について記載しました。

  • 子供の生い立ちから現在までの生活状況
  • 母親(招聘人)との交流状況
  • 招聘の目的(日本の親族に会うこと、日本社会を知って見聞を広めてもらうこと、など)
  • 招聘の経緯(子供の高校入学まで日にちがあるのでもっとも適した時期であること、高校受験を頑張ったご褒美にディズニーランドを見せてあげたい、など)
  • 招聘人、身元保証人の経費支弁能力や生活状況についての説明
  • 滞在予定は、来日目的からみて相当と思われる日数とし、活動予定も具体的に記載

※ ビザを発給する大使館や領事館では、短期ビザが就労目的に使われたり、オーバーステイにつながらないように慎重に審査するケースもありますので、そのことを意識しつつ招聘理由書を書くことがコツです。

3. 再申請は6か月後でないとできない

ビザ申請は、在留資格認定証明書交付申請とことなり、ビザ発給拒否となると6か月間は再申請ができません。ですので、慎重に準備してください。

4. まとめ

招聘理由(目的と経緯)をしっかり書くことと、滞在中の活動も具体的に書くことが大切です。

ご参考になれば、幸いです。

新潟市中央区女池南2-2-10-2C

佐々木行政書士事務所

2021年4月30日改訂