入管のホームページには、審査の結果がでるまでの平均的な期間が書かれています。たとえば、外国人を呼び寄せる申請(在留資格認定証明書交付申請)は1〜3か月です。
「1か月で結果がでた」とか、「時間がかかっていると不交付の可能性が高い」とか、いろいろな噂を聞くと不安になりますよね。
そこで、どうしたら早く審査してもらえるのか考えてみましょう。
【この記事のポイント】
- どんどん追加資料を出す
- 追加資料の出し方
- 入管からの追加資料の提出依頼にどう対処するか
1.どんどん追加資料を出す
時間がかかっている場合は、ただ待っているだけではなく追加で出せる資料・証拠があれば積極的に提出することをお勧めします。
入管の事情として、提出された資料だけでは不十分であるので判断がつきかねていることも考えられるからです。
(1)身分系の在留資格
たとえば、外国人配偶者の呼び寄せ(「日本人の配偶者等」の認定申請)で二人の交流を示す資料が不足している場合あれば、申請書を提出した後の交流状況を示すものを追加で提出します。渡航記録、スナップ写真、メール、EMSなどです。
また、日本での生活の安定性をアピールすることも必要でしょう。仕事、収入、住居などについてさらに詳しい資料を用意して継続的な婚姻が見込まれることを説明しましょう。
(2)就労系の在留資格
就労系の在留資格でしたら、勤務先の足元の財務状況や受注状況や自身の仕事がグレードアップしたことなどです。資格該当性、給与、会社の業績などについてさらに詳しく説明する資料の提出を考えてみてください。
とにかく審査にプラスに働くと思われるものはできるだけ提出したほうが熱意も伝わります。その結果、審査は早くなります。
審査に時間がかかっているのは、まず入管が抱える処理件数の多さです。これはいかんともしがたい。
それと申請内容の問題です、これは申請人が積極的に資料を提出すれば解決が可能です。
たとえば、審査官が「こんな資料があればすぐにでも許可できるのになあ」と考えているときに、まさにその資料が届いたとすればどうでしょうか?
申請は窓口で申請書を出しただけでは終わっていないのです。
その後もどんどん有利な資料を提出しましょう!
2.追加資料の出し方
提出するときは、封筒の表にかならず申請番号と提出先の部門名を書いて「追加提出資料在中」とします。
出し惜しみせずに出して下さい。熱意も伝わるはずです。
3.入管からの追加資料の提出依頼にどう対処するか
まれに、入管から追加資料の提出依頼が来る場合があります。
これは、審査がいい方向に向かっていることだと考えてください。判断に迷うからこそ追加資料を求めているのです。
経験からいって追加資料を要求されている場合、許可は目前です。
ですので、追加資料の提出依頼を無視することは絶対にしないでください。
もし、提出依頼に書いてある文書が出せないのであればその理由を必ず書面にして提出してください。
5.まとめ
入管に申請してから相当時間が経過しているのにまだ結果が出ないというのは、申請人やその関係者にとってはかなりのストレスになります。申請を取り次いだ者にとっても同じです。
でも、その間にできることはあります。それをやってみましょうと申請人を元気づけるのも私の仕事だと考えています。
ご参考になれば幸いです。
(つけたし)
審査は審査官によってやり方が異なるようです。書類が回ってきた順番をきちんと守ってやる人、すぐに答えがでるものからサッサとこなす人などです。後者の人ならば追加で資料を出すことは効果がありそうです。つまり、資料が十分でないからすぐに答えが出せないことがあるからです。
いろいろトライしてみましょう。
新潟市中央区女池南2-2-10-2C 佐々木行政書士事務所
(2021年4月30日追記)