あやふやな説明に不安
出入国在留管理局は、申請を不許可処分や不交付処分とした場合、申請人が希望すればその理由を説明することとなっています。
実際に審査にあたった審査官が説明してくれるのであれば、処分理由が一層明らかになるのですが、実際には担当していない審査官が説明にあたることがおおいです。
説明内容があやふやだったり、明らかに申請書類を読んでいないとわかる担当者にあたると、「この人の説明を信じて再申請を準備しても大丈夫か?」と不安になりますが、しかたありません。
判断がむずかしい申請は上位者が判断
入管の事情に詳しい人に聞きました。
判断が難しい申請は出張所どまりで判断することはせず、東京出入国管理局に出張所の意見を添えて申請一件書類を送るとのことです。
東京では、統括審査官→主任審査官→次長と3段階の審査を経て結論を出し、出張所へ回答します。
このような過程を経た結論は、先例集として入管内で共有されることがあるかもしれません。
冷静に再申請を準備しましょう
あくまで、私の想像ですが、統括審査官、主任審査官、次長といった役職者は経験や知識が豊富なことに加えてプライドも負けず劣らず高いのではないでしょうか。
この辺りのことも考慮にいれて書面は作るべきと考えます。
感情を抑えて冷静になろう
不許可、不交付などの処分をされて頭に来ることは分かります。詰問調で相手の非を糾弾してみたい欲求に駆られることもあるでしょう。でも、ここはグッと堪えましょう。
判断するのは審査官であることを忘れない
論理的な文章で審査官を論破し、説得するするのは結構なことだとは思いますが。あくまで、判断権者は審査官及び入管にあります。
ですので、判断の基礎となる客観的証拠を提出して、その評価を論ずるまでにとどめるのが無難です。
「よって、資格該当性はある。」とか「よって、上陸許可基準をみたす。」など断定するのは、書いた方はスッキリするかもしれませんが、読み手は「あなたに言われたくない」と思うはずです。
卑屈になる必要はありませんが、すくなくとも、読み手が文章を読んでどんな気持ちになるのかも想像しながら書くのも大人の対応だと思います。
まとめ
判断が難しい申請は、3名の上位者が審査にあたります。そして、判断権者の知識、経験にリスペクトしつつ、冷静に対応しましょう。自戒も込めて書きました。