政府が完全にコントロールしている外国人の入国者数

外国人入国者数及び日本人帰国者数の推移(2020年4月~2021年2月)を見ていてつくづく思うのは、入国者数は政策変更の効果がハッキリと現れてくるもの、ということです。入国者の推移表と政策変化を照らし合わせてながめるのはなかなか面白いものです。

感染症の拡大にともなう入国政策の流れ

2020年1月から始まった上陸拒否対象国の指定

入国制限措置からスタートしました。
しかし半年後には、入国制限緩和に傾いていきます。

2020年7月からは、感染の落ち着いている国とのレジデンストラックの順次開始

2020年9月からは、ビジネストラックを順次開始

2020年10月からは、全世界から中長期滞在者の新規入国を再開

これは相当効きました。ここから急拡大しています。

2020年11月に9か国・地域の上陸拒否指定解除

ここまで、一貫して緩和を継続しました。
しかし、2021年12月からは一転して急ブレーキ踏みます。

2021年1月14日からは、緊急事態宣言解除まで、レジデンストラック、ビジネストラックを停止

現在日本に入国できるのは、「特段の事情」が認められる場合などに限定

これを踏まえて表を眺めると…。

当たり前っちゃ当たり前ですが、外国人の入国者数は、国の完璧なコントロール下にあります。

※ 日本は陸続きではないので密航者のような統計に表れない数字はほとんど無視できることが前提です。
※ 前回の記事、「高度人材で在留する方が基準の緩和でどんどん増えています」もそうでしたが、政策が結構効いています。(特定技能はサッパリですが、政策が変更されれば急拡大することがあるかもしれません。政策変更に注意します。)

入国・帰国者(R2.4-3.2)

出典:出入国在留管理庁ホームページ
http://www.moj.go.jp/isa/content/001343841.pdf

ご参考になれば幸いです。

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