2020年、技能実習生と高校新卒者、賃金の差は16,000円でした

厚生労働省が「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」を3月31日に公表しました。同日にプレスリリースもされています。

技能実習生と高校新卒者の賃金を比較してみた理由は、

① 年齢、経験の点から比較的近い区分であること

② 技能実習生、高校新卒者という区分は、個別事情によるバラツキが小さいと推測できること

から、二つを比較してもある程度意味をもつと考えたからです。

では、外国人労働者から統計をみてみましょう。

在留資格別賃金
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」から抜粋

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」
※在留資格区分(抜粋)
専門的・技術的分野:技術・人文知識・国際業務、経営・管理、高度専門職など
身分に基づくもの:永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者
その他:特定活動、家族滞在、文化活動

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/08.pdf
(↑こちらの方が、解像度が高いです。)

2020外国人賃金
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに佐々木行政書士事務所作成

2020年新規学卒者の賃金
厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」から抜粋

特定技能および技能実習の賃金は、高卒の初任給(男女計)の177,700円と比べると、いずれも低い額です。とくに技能実習は161,700 円ですので、1.6万円の差があります。

これを技能実習生が低賃金で働いている実態だとする人もいるでしょう。

これと反対に、妥当な差だという見方もあり得ます。この場合、「日本人と同等額以上であること」の合理的な説明、たとえば賃金規定や業務に対する責任の度合いといった観点からの説明が必要です。

今回は、政府統計を紹介するだけでした。

技能実習生の待遇にまつわる問題はイデオロギーを背景とした批判にさらされやすい傾向があると感じます。客観的数字を追いながら、これから自分なりに考え続けていこうと思います。

参考になれば幸いです

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