中国人の就労ビザ、大学卒業と同等以上って何?審査要領

就労ビザ(技術・人文知識・国際業務)を得るには、原則として大学を卒業し又はこれと同等以上の教育を受けた者でなければなりません。

今回は、審査要領などをもとに中国の教育機関と「大学と同等以上の教育」について書きます。

ご参考になれば幸いです。

中国の教育機関卒業者

まずは、審査要領を引用します。

中国の教育機関卒業者の取扱い
① 大学院,大学(又は学院,うち本科・専科を含む。),専科学校,短期職業大学を卒業した者及び学位を与えることができる成人教育機関を卒業して学位を取得した者,「大学を卒業し又はこれと同等以上の教育を受け」た者に該当する
ものとして取り扱う。
(注)「大学を卒業した者」とは,大学,専科学校又は短期職業大学のみが該当する。

審査要領より抜粋

これを読むと、大学、専科学校又は短期職業大学を卒業していれば学歴要件を心配しなくてもよさそうです。

ただし、単に卒業しただけでは足りず、学位を取得していることまで実務上は要求しているようなので注意してください。

(しかし、審査要領の文言は「卒業した者」であり、また上陸許可基準も同じ表現ですので、この扱いには疑問です。)

中国の成人高等教育機関

分かりにくいのは「学位を与えることができる成人教育機関を卒業して学位を取得し」です。

中国の成人高等教育機関には以下のものが該当します。

ア.職工大学(職工業余大学:企業労働者を対象)
イ.広播電視大学(ラジオ・テレビ大学)
ウ.農民大学(農業の専門家を養成)
エ.管理幹部学院(幹部の再教育)
オ.教育学院(教員の再教育)
カ.独立通信学院(独立した通信教育機関)
キ.普通大学に設置されている通信部・夜間大学・幹部専修科

『生涯学習研究e事典』日本生涯教育学会 熊谷愼之輔 より引用

以上の教育機関を卒業し、かつ、学位を取得していれば「これと同等以上の教育を受け」に該当します。

外務省に照会

さらに、学歴要件について入管では外務省を通じて事実を確認する体制をとっています。

申請人の学歴について,「大学を卒業し」又は「大学を卒業し又はこれと同等以上の教育を受け」た者であるか否かの判断は,上記4の文部科学省編「諸外国の学校教育」各国の教育制度を十分に吟味し,必要に応じて在日公館等又は本省を通じ外務省に照会する。なお,在留資格該当性に問題がないと判断される場合で,卒業証明書等の信ぴょう性に疑義がもたれることから,在外公館に照会する必要があると判断するときは,次の点を明記した上で関係記録とともに本省に外務省あて照会方文書で依頼する。

審査要領より抜粋