年齢差40才(夫89才、妻49才)で妻に配偶者ビザ

実際にあった事例を紹介します。

年齢差が大きくても、夫が高齢であっても、「日本人の配偶者等」の認定証明書が交付される可能性はあります。

確かに、年齢差があると入管は結婚の信憑性について慎重に審査します。しかし、年齢差は決定的なマイナスではありません

1.認定証明書がでるまでの流れ

知り合ってから認定証明書がでるまでの大まかな流れです。

2016/6 紹介者を通じて知り合う。この妻※¹は親族訪問で来日中。

2016/8 妻帰国、こののち紹介者のスマホを通じて交際。

2017/5 短期滞在ビザ(90日)で来日。

2017/5 日本で妻と婚姻届。

2017/5 妻と同居。

2017/6 妻の「日本人の配偶者等」の認定申請※²

2017/7 妻帰国。

2017/9 認定証明書の不交付通知。

2017/9 東京入国管理局に不交付理由を聞くため上京。

2017/11 再申請。

2018/1 認定証明書が交付。

2018/2   在外公館で査証(ビザ)発給。

※¹ 結婚前も、わかりやすさのため妻と書いています。妻とあるのはすべて同一人物です。

※² ここは在留資格の「認定」申請をするか、「変更」申請をするか迷うところです。短期滞在からの「変更」申請はいわば例外的なものです。原則どおり一旦帰国して「認定」申請するほうが審査官の心証がよいと判断しました。

2.再申請にあたって留意したこと

1回目の申請が不許可となることはある程度覚悟していました。このケースでは夫婦の交流を示す資料も十分とはいえず、判断に迷うとき入管はとりあえず1回は不許可をだすことがあるからです。

2回目の申請にあたり、東京に行き審査官と面談しました。「日本人の配偶者等」の在留資格では、交流を示す資料、意思疎通の程度(言葉がどのくらい通じるか)を示す資料がもっとも重要であること、加えて年齢差があるので慎重な審査をするとも言われました。

これらは予想していたことでした。ただ、他の重大な不許可理由がないことを確認すること、そして次回の申請での立証のターゲットを明確にする意味で不許可理由を聞くことは大切です。

そして、これを受けて立証資料作りを始めました。立てた対策は次の通りです。

① 日本語学校に通うこと。

② 日本語で手紙を書くこと。

③ 同居の間の出来事をどんな些細なことも聞き取り、理由書に盛り込むこと

④ 夫の知人から嘆願書を書いてもらうこと。

以上です。とくに③については物証が少ないこともあり内容を充実させることが通常の申請以上に必要でした。

つまり、当事者がなんとも思っていない些細なことであっても入管にはとても大切なことなことがありうるのです。このような事実を掘り起こしていくのが行政書士の役割だと考えています。事実は変えられませんが、事実の掘り起こしやその評価は変えられます。

※ 事情は個別にことなります。ここにあげた事例に似ているからといって大丈夫だと即断はできませんのでご注意願います。

3.最後に

今回は年齢差について書きましたが、ほかにも「日本人の配偶者等」の在留資格を難しくする要因はあります。

そんな場合でも、粘り強く丁寧な申請を心がければ道は開かれることもあります。

また、認定証明書が交付されたからといって、査証(ビザ)が下りるとは限りません。査証発給まで気は抜けません。来日されるまで気が抜けないのがこの仕事です。(この件は査証が下りています。本当によかったです。)

新潟市中央区女池南2-2-10-2C

佐々木行政書士事務所

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